新年度前にWEBの優先順位を決め直すチェックリスト

はじめに
ホームページもある。SNSも動かしている。広告も出している。
それでも手応えが感じられないとき、原因はテクニック不足ではなく「優先順位が曖昧」になっていることが多いです。
新年度や、プロジェクトの区切りは、予算や体制、そして「何をゴールとするか」を整理し直す絶好のタイミングです。ここで「今年は何を増やすのか」「何を優先するのか」を整理できると、やることを増やさずに成果が出やすくなります。
この記事では、新年度前に決める順番を型としてまとめます。
今年のWEBは何を増やし、何をやめるか
この章の目的は、「やめることを決め切る」ではなく、まず今年のWEBの方針を一本化することです。
1│まず「増やす成果」を1つに絞る
最初に決めるべきは、施策ではなく成果です。今年、WEBでいちばん増やしたいものを1つに絞ります。
- 問い合わせ(商談)
- 資料請求
- 応募(採用)
- 指名検索や認知(広報)
成果が1つに決まると、サイトの導線、コンテンツ、広告、SNSの役割がブレにくくなります。
2|次に「やめる候補」を“棚卸し”しておく
ここではまだ結論を出さず、やめる候補を洗い出すだけでOKです。年初にありがちな落とし穴は「今年は頑張るぞ」で全部盛りにしてしまうこと。まず候補を可視化します。
- 毎週の投稿を義務化しているSNS運用
- 目的が曖昧なページ追加・更新
- 成果と関係が薄い見た目調整の習慣
- なんとなく前年踏襲の広告配信
この候補は、後半で判断軸に沿って「残す/やめる」を決めます。
優先順位の判断軸(売上への近さ/再現性/運用コスト)

方針(増やす成果)と、やめる候補が出たら、次は「何を優先するか」を決める物差しを持ちます。年初にこの判断軸がないと、声の大きい意見や流行で優先順位が動き、施策が散らかります。
ここでは、意思決定に迷いにくい 3つの判断軸 を使います。
その施策が、問い合わせ・商談・応募にどれだけ直結するか。ここが近いものを優先すると、手応えが出やすいです。
- 近い:導線改善、フォーム改善、料金・事例の整備、広告の改善
- 遠い:世界観の作り込み、雰囲気重視の全面リニューアル
一発勝負ではなく、同じ型で回せるかを見ます。再現性が高いほど、担当者が変わっても回しやすくなります。
- 高い:入口→中身→出口の詰まり改善、FAQ整備、事例追加
- 低い:バズ狙い、思いつき企画の連発
成果が出る前に止まる施策は、基本的に負けます。「やれるか?」ではなく「続く設計か?」で判断します。
- 低い:既存ページ改善、テンプレ化した投稿、月1レビュー
- 高い:毎週動画制作、全ページ改修、毎回ゼロから企画
※ 目安として、年初は「売上への近さ×再現性が高く、運用コストが低い」順に置くと外しにくいです。
チェックリスト(入口・中身・出口/体制/予算配分)
判断軸ができたら、次は現状把握です。ここでやるのは「全部を直す」ではなく、今年の優先順位を決めるために、詰まりを特定することです。
入口(見つけてもらえるか)
- 検索で狙うテーマが決まっている
- 広告の目的が1つに絞れている(問い合わせ/応募など)
- SNSは“集客”か“信頼づくり”か役割が決まっている
中身(判断材料が足りているか)
- 何をしてくれる会社かが具体的
- 事例・実績・お客様の声が見つけやすい
- 料金の目安/含まれる範囲が分かる
- 不安(追加費用、流れ、期間)に先回りして答えている
出口(行動しやすいか)
- 主要ページから問い合わせまで迷わない
- ボタン(CTA)が見つけやすい・意味が具体的
- フォームが長すぎない/スマホで入力しやすい
体制(決める人・レビューがあるか)
- 今年増やす成果が明確
- 担当者が決めてよい範囲(権限)が明確
- 月1回、優先順位を見直す場がある(30〜45分でOK)
- 現場(営業/採用)が判断材料(質問・断り理由)を出せる
予算配分(詰まりに効く使い方か)
- 予算が「入口/中身/出口」のどこに効くか説明できる
- 追加施策より、詰まり改善に使えている
- やめた施策の予算を優先施策へ移せる
今年の「やらないこと」を決める

ここで、先ほど出した「やめる候補」を最終決定します。
年初に決めておく最重要ポイントです。理由はシンプルで、やらないことが決まると、WEBの判断が速くなるからです。
1│やめる基準は「判断軸」に当てるだけ
まず、やめる候補を仕分けします。
- 売上への近さが遠い
- 再現性が低い
- 運用コストが高い(続かない)
この条件に当てはまるものから、今年は切ります。
2|「やめる」と同時に「代わりの型」を置く
やめるだけだと現場は不安になります。そこで「代わりにこうする」をセットにします。
- 毎週投稿 → 〇 月2回のテンプレ投稿+月1回の振り返り
- 全面改修 → 〇 入口/中身/出口の詰まり1点を改善
- 思いつき企画 → 〇 今年の成果に直結するテーマだけ残す
3|最後に「今年の上限」を宣言する
「増やす」より「上限を決める」ほうが回ります。
- 同時に走らせる重点施策は最大2つまで
- 毎月見直す数字は3つまで
- 改善は「今月はここを直す」を1点に絞る
これで、担当者が迷いにくい運用になります。
まとめ
年初にやるべきことは、施策を増やすことではなく、優先順位を確定することです。
- 今年増やす成果を1つ決める
- 判断軸(売上への近さ/再現性/運用コスト)を持つ
- 入口・中身・出口+体制・予算で詰まりを特定する
- 最後に“やらないこと”を決めて、リソースを守る
この順で整えると、「頑張っているのに成果が出ない」状態から抜け出しやすくなります。
年初の棚卸しで「入口/中身/出口」の詰まりと、体制・予算配分を一緒に整理し、やることを増やさず今月直す1点に落とし込む形で支援します。まずはご相談ください。


